<不具合時の対処法に関して>

ラップ計測が出来なかったり、不安定になる場合の原因や対処方法 について、まずは設置方法に関して
以下の観点でご確認をお願い致します。
また、屋外でご使用の場合は太陽光の影響も考えられますので、-4のような対策もお試しください。

-1.赤外光の遮られ
ラップの計測には赤外線を使用しています。これは目には見えませんが、光ですので遮られると検知で
きません。以下の点にご留意ください。
@トランスポンダ、特に赤外発光素子(白色のLED)はマシンの外部によく見える様に設置してください。
ボディのウィンドウがスモークなど着色している場合やクラッシュ等で細かい擦り傷がありますとは、到達距離
が短くなってしまいますのでご注意ください。
A本体表示機の横を通過する際に、他の車両がトランスポンダと本体表示機の間を併走し、赤外光を遮って
しまう場合があります。原理的に根本的な対処法はありませんが、本体表示機をあまり追い越しを掛けにくく、
1台づつ通過するような場所に設置するようにしてください。

-2.赤外光の軸ズレ
赤外線の送信及び受信には指向性があります。この軸が極端にずれている場合、「近距離なら検知するが、
ちょっと離れると検知しなくなる」という症状になります。従って、トランスポンダーは地面に対して垂直になる
ようにマシンに設置し、本体表示機はコースサイドでトランスポンダとほぼ同じ高さで、水平に設置してください。


-3.複数箇所で検知してしまう
赤外光は屋内などでは10m程度届く場合があります。従って、下図のように同じ方向に走行する遠方の車両
もカウントしてしまうことがありますので、その場合は他の場所に設置してくだだい。


-4.屋外で使用される場合の注意点
LapViewは赤外線によるID情報を検知してLapを計測しています。赤外線といえども、不可視領域の光の
一種です。太陽光の中にも、不可視領域で赤外線も多量に放出されており、取扱説明書で極簡単に記載
していますが、太陽光が受光部分に当たると、計測しにくい状況になる可能性が十分に考えられます。

 実際に屋内・屋外と環境を変えて検知状況を確認してみました。
 条件1 条件2               結果
 屋内  蛍光灯               5mにて良好
 屋外  太陽光に向かって計測     直近のみ検知
 屋外  同上、受光部上部にひさし※  1.2m程度まで検知
 屋外  同上、但し日陰に設置      5mにて良好
 屋外  太陽とは反対方向で計測    5mにて良好
※本体の上面の受光面側にガムテープでひさし(4cm程度)を貼り付け

この結果から、対策法としては、受光素子に直接太陽光が当たらなくすることが重要と言えます。
方法としては
@本体を太陽とは逆方向に向かって設置する。
A日陰に設置する。出来ない場合は受光素子面が日陰になるよう、ひさしや傘(!)を置く
などが考えられます。要は、如何に受光素子面に太陽光を当てないかがキーになるようです。

-5.モータノイズの影響
LapViewのトランスポンダは小型マイコンを内蔵しており、固有のID信号を赤外線で送信しています。
すなわち、精密な電子部品ですのでノイズによって正確にID信号を送信できなくなる可能性があります。
EP車にトランスポンダを設置する場合は、モータから発生するノイズを低減させるためにモータ端子に
コンデンサーやショットキーダイオードは必ず用いるようにしてください。また、トランスポンダ自体もモータ
からなるべく離して設置してください。

-6.その他
上記以外で過去に生じた事例として、何らかの要因によってトランスポンダの電源が瞬断しているか、
瞬間的に電圧が降下してしまっているため、トランスポンダの赤外線発光が上手く行われず、計測出来ない
という事象が生じたことがあります。原因として、トランスポンダ電源リード線の接触不良か、もしくはマシンの
電源容量が小さい場合は、駆動モータを駆動する際に、瞬間的にトランスポンダがリセットしてしまう位の
電圧降下が発生してしまっていることが考えられます。見分け方としては、トランスポンダの動作確認用の
赤LEDの点滅を確認してみてください。遅い点滅を行っている場合は、何らかの要因によってトランスポンダ
が再起動し、ID確認用の点滅状態になっていることになります。
(現在のバージョンではID確認用の遅い点滅モードはありません。直ちに再起動します)
 対策としては、誠意職不良の場合は配線の見直し。それ以外の場合はバッテリーの容量UPや、
トランスポンダ電源リード線の赤-黒間に電解コンデンサなどのキャパシタを追加することで改善させることが
出来ます。(この事象はミニッツレーサーで発生しました)


その他不具合に関するFAQ

Q. GPで使おうとセットしたところ、サーボが2個とも勝手にガサガサ動いてしまう様になってしまい、
特にエンコンサーボは最大付近でガサガサ動いており、危険かと思い問い合わせをさせて頂きました。
プロポはタミヤEXPECです。

A.過去にタミヤEXPECでは無いのですが、RX-331Sをお使いの方で2名の方から同様の事象は出ております。
そのときの原因はトランスポンダのクロック信号ノイズが赤外線LEDのリード線に乗ってサーボの動きに影響を
与えてしまっているようで、トランスポンダの赤外線発光LEDのリード線を極力短くすることで解決致しました。
まずは赤外線LEDのリード線を、受信機、サーボからなるべく離してセットしてTRYし、それでダメであれば、
リード線の短縮をお試しください。


Q.これまで快調に使わせていただいていたのですが、急にLapを全く認識しなくなってしまいました。
現在の状況
本体側(受信機)の操作は特に問題なくできます。Mode、Up、Downボタンとも機能します。トランスポンダー側の
LEDは点滅して一見正常に見えます。
このような状態で、トランスポンダーを本体の受信機にかざしても全く反応しません。ブザーも鳴りません。

A.Lapを認識しなくなってしまたったとのことで、まずは以下の手順で確認を行ってみてください。
@トランスポンダを通電した(LED点滅)状態で、LapView本体をIDモニタ画面にして検知(ID表示)するか
ご確認ください。

AIDが表示されるなら
  基本的に故障ではありません。
  ・LapView本体のID設定が合っているかご確認ください。
  ・トランスポンダ搭載時の向きが適切かご確認ください。
   (向きが合っていてもシールドがスモークであったり、傷ついているとNGです)
・LapView本体内部設定がおかしな状態になっている可能性もありますので、電源を入れるときにMode、Up、
Downの3つのSWを押したままの状態で電源SWをONにし、ピーとブザー音が出るまでそのままの状態を
保持しますと内部設定が出荷時の状態に戻ります。それからIDなどを再設定してご確認ください。

BIDが表示されない場合は故障が考えられます。
  修理致しますのでサポートまでお問い合わせください。